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我が家でどんこ(エゾイソアイナメ)は、釣るか貰うかして手に入れる。真夏のどんこは身が柔らかく、肝も小さめだが、まだ水が冷たい今の時期までは、しっかりした身と大きい肝が楽しめる。
どんこといえば、新婚当時夫と二人で夜な夜な近所の漁港に足を運び、冷凍庫がいっぱいになるくらいどんこを釣りまくったことを思い出す。しかも真冬でクリスマスの頃だった。
吹雪の中、雪山に行く装備で漁港へ。エサはサンマ。
きっと他の新婚カップルは、素敵なホテルでワインでも飲みながら、おいしい料理を満喫しているであろう時間、我等新婚カップルは、吹雪舞う岸壁で鼻水を垂らし、ガクブルしながらどんこを狙っていた。
いい思い出ー。
そして、この時何度となく作ったのがどんこの味噌煮である。
どんこは内臓をとり、肝は捨てずにとっておく。きれいに洗ったどんこの腹に、肝を戻し爪楊枝で縫合。酒と味噌を入れたフライパンにどんこを寝かせ、蓋をして中火で約10分。あっという間に完成である。
どんこ汁やどんこの唐揚げもおいしいけれど、何より簡単で美味しいから、何回も作ってしまう一品である。
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